子どもが「動画・ゲーム嫌い」になる禁断の手段 行動を変えるのではなく「心の状態」を変える

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ゲームや動画視聴に関しては、多くの家庭では親がルールを決めて、子どもはその枠の中で楽しみます。ルールは、子どもが楽しめることと、親がイライラしないことのバランスが取れたレベルで作成されます。ただし、親が一方的にルールを設定すると後々問題が起こることがあるためお互いの話し合いの中で決めたほうがいいです。このようにルール決めには留意すべきことがいくつかありますので、過去の記事(「スマホ中毒のわが子に苛立つ親に伝えたい3視点」)を参考にしてみてください。

子どもはなぜ自ら勉強をしないの?

また、子どもに勉強させるためにゲームや動画視聴のルールを決める家庭もあります。なぜなら、勉強をやらない、成績が落ちた、テストの点数が下がった原因が、ゲームや動画視聴にあると親が考えているためです。

しかし、ゲーム・動画視聴と勉強の出来不出来には、相関関係があるものの、因果関係が明確にあるわけではありません。つまり、ゲーム・動画視聴時間が長い子は学力が低いという相関はあっても、ゲーム・動画が原因で学力が低くなっているという因果関係はわかりません。

実際、勉強ができる子たちの中にはゲームを長時間やっている子はいますし、ゲームや動画視聴時間が短い子でも成績が思わしくない子もいます。つまり、ゲームや動画視聴時間を減らしたところで、勉強するようになるわけではないため、勉強に関しては別の対応をしたほうがいいでしょう。

では、そもそもなぜ子どもは自ら勉強をしないのでしょうか。理由はさまざま考えられます。「勉強以外に興味があることがたくさんある」「勉強方法を知らない」「そもそも勉強に意味を感じていない」「過去、勉強に関してトラウマになるような出来事があった」などです。

しかし、もしこれらが原因であれば、親の対応は容易ではありません。なぜなら、これらは先生たちの役割に相当するものばかりだからです。では、親としてできることとはなんでしょうか。

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