このような話を聞くと、「そんなこと言ったら、うちの子はますますやらなくなる」という人もいるでしょう。もし一時的にやらなくなったとしても、しばらくすると自分で勝手に勉強するようになっていくケースをこれまでたくさん見てきました。また、「うちの子はまったく勉強しないので、そのような場面はない」という人もいるかもしれません。しかし、まったく勉強していないように見える子でも、勉強らしいことをしているときはあるはずです。その瞬間を見逃さないことです。
以上をまとめると次のようになります。
(1)勉強をしていないときに「やりなさい」と言うと、ますます「やらなくなる」。
(2)勉強しているときに「中断するような言葉」をかけると、「もう少しやりたくなる」。
(3)ゲームや動画視聴をしているときに、「やめなさい」と言うと、ますます「やりたくなる」。
(4)ゲームや動画視聴をしていないときに、「やりなさい」と言うと、「やりたくなくなる」。
これが「心の作用・反作用の法則」です。
うまく事が進まないなら「心理作用」に着目して
勉強を自らする子になるアプローチは、実際のところほかにもたくさんあります。例えば、勉強そのものをゲーム的、クイズ的に面白くしてしまうことや、進捗状況を「見える化」させていくことなどがあり、筆者もこれまでいくつも記事を書いてきました。しかし、今回はご相談くださった岩崎さんの状況を鑑み、「心理作用」に着目したお話をしました。
今後のお子さんとのやりとりで、うまく事が進まないというときは、この「心の作用・反作用の法則」を思い出してみてください。何か変化が起こるはずです。
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