子どもが「動画・ゲーム嫌い」になる禁断の手段 行動を変えるのではなく「心の状態」を変える

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このような話を聞くと、「そんなこと言ったら、うちの子はますますやらなくなる」という人もいるでしょう。もし一時的にやらなくなったとしても、しばらくすると自分で勝手に勉強するようになっていくケースをこれまでたくさん見てきました。また、「うちの子はまったく勉強しないので、そのような場面はない」という人もいるかもしれません。しかし、まったく勉強していないように見える子でも、勉強らしいことをしているときはあるはずです。その瞬間を見逃さないことです。

以上をまとめると次のようになります。

(1)勉強をしていないときに「やりなさい」と言うと、ますます「やらなくなる」。

(2)勉強しているときに「中断するような言葉」をかけると、「もう少しやりたくなる」。

(3)ゲームや動画視聴をしているときに、「やめなさい」と言うと、ますます「やりたくなる」。

(4)ゲームや動画視聴をしていないときに、「やりなさい」と言うと、「やりたくなくなる」。

これが「心の作用・反作用の法則」です。

うまく事が進まないなら「心理作用」に着目して

勉強を自らする子になるアプローチは、実際のところほかにもたくさんあります。例えば、勉強そのものをゲーム的、クイズ的に面白くしてしまうことや、進捗状況を「見える化」させていくことなどがあり、筆者もこれまでいくつも記事を書いてきました。しかし、今回はご相談くださった岩崎さんの状況を鑑み、「心理作用」に着目したお話をしました。

今後のお子さんとのやりとりで、うまく事が進まないというときは、この「心の作用・反作用の法則」を思い出してみてください。何か変化が起こるはずです。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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