クアラルンプールで不動産業を営む中野記世彦さんは、本業の不動産業の傍ら、日本人の親子向けにインターナショナルスクールを案内している。
すでに、延べ100組以上の親子に学校を案内し、移住の相談に乗ってきた。いったいなぜ、不動産業を営む中野さんが、マレーシアでインター校を紹介しているのか。
彼の目から見たクアラルンプールの学校事情、教育事情を語ってもらった。
中野さんは2012年、当地で不動産会社「ナカノプロパティー」を設立。主に、賃貸物件にお客さんを案内する仕事をしていたが、当初よりお客さんの中に「インターナショナルスクールを紹介してほしい」という希望が多いことに気がついた。そこで、本業の不動産視察ツアーとともに、需要の多さに押されるようにしてインター校を見学するコースを作ることにした。
顧客のリクエストから始まった学校視察
クアラルンプールと一口に言っても、郊外まで入れると広大だ。
「インターナショナルスクールは郊外にも点在しています。交通渋滞などを考慮すると、学校と自宅位置の関係は日本で想像する以上に大事です。学校を決めてから、思ったより通学に時間がかかるとか、学校のバスが来てくれないといった問題が出てくるのです」と中野さんは説明する。
中には、学校と家との距離が離れており、止むを得ず長い通学時間に耐えていたり、高いバス代を負担するケースもある。そのため、不動産を決めるときに、学校を同時に見ておく日本人が増えているのだ。渋滞など、現地にいないとわからない情報もある。
今まで、延べ150組ほどの親子に学校を案内。現在では、相談の3分の1を占めるのが駐在員の家庭だという。ここ3年くらいでトレンドの変化が起きている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら