不動産屋さんが語るマレーシア教育の魅力 「学校視察ツアー」を通じてわかったこと

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「以前は駐在員の家庭の多くが、当たり前のように日本人学校を選んでいたのですが、最近ではインターナショナルスクールに行く家庭が増えてきました」

中野さんは、それぞれの家庭の予算、条件方針などを話し、学校を紹介する。今まで紹介した子供のほとんどが、すんなりマレーシアのインターナショナルスクールになじんできた。子どもの適応力には驚くという。

「入学前はこの子、大丈夫かな、と心配になるようなタイプの子でも、入ってみると楽しくやっているケースが多いのには驚きます。子どもの適応能力は高く、むしろ親のほうが日本の常識に凝り固まったりしていて、大変です。なかにはマレーシアが合わず、日本に帰ってしまった人もいます」

インターナショナルスクールを希望する親子の目的は、英語習得が多い。マレーシアでは、英語力ゼロの日本人の子供を入れてくれる学校は限られているが、最近になって少し変化が起きている。というのも、以前は英語力ゼロでは入れなかった学校が、条件付きで子供を受け入れてくれるようになった。

とはいえ、中野さんは英語教育のためだけにマレーシアに来ることには反対だ。

「正直なところ、英語だけを目的に来るのは勧めません。英語は後からでもある程度伸ばすことが可能だからです。僕自身も数カ月の大学時代の留学と、マレーシアに来る直前の2カ月の集中座学でTOEIC900点台を達成し、英語で仕事ができています。英語のみならもっと短い時間で勉強可能でしょう」

子どもができたらマレーシアの学校に通わせたい

中野さんにはまだ子供はいない。しかしたくさんの学校やこちらで育った日本人を見てきて、自分に子どもができたらマレーシアの学校に、少なくとも数年は通わせたいという。もともと、教育については並々ならぬ情熱があった。

「僕が育ったのは大阪でもガラの悪い尼崎という場所でした」と話す中野さん。しかし猛勉強の末、関西学院中学に入り、そのまま大学まで出た。就職し、教育というのがいかに大事か痛感した。

「受験や勉強での成功体験がある人間は強いんですよ。彼らは努力することで成功するというひとつのパターンを知っているからです。この一定の成功パターンは、その後何をするにもスライドできる。高学歴の人の強みはここにある。僕が教育が何よりも重要だと思うのはここです」

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