若松亮太さんは、1998年から2014年まで共同通信社の記者として働き、退職。英語を学ぶため2014年11月から、マレーシアのペナン島にやってきた。ここで英国系の英語検定試験IELTS(アイエルツ)のスコアを上げ、オーストラリアの大学院への留学を目指す。
若松さんは、共同通信社時代、福岡支社や本社社会部において、ライブドア事件などの裁判から自然災害、文部科学省や厚生労働省など省庁の取材までこなしてきた。学生時代に中国・北京に留学した経験を持つ中国通として、2008年の四川大地震や北京オリンピックの報道でも活躍。その一方では、在日外国人や難民への聞き取りをライフワークとし、移民政策関係の著作もある。
そんな中、2011年3月の東日本大震災をきっかけに生き方を徹底的に見つめ直し、家族で海外生活を始めることを決めた。
学生時代に中国に留学した経験
オーストラリアには、ライフワークとして長年、追いかけてきたベトナム難民の家族が住んでいる。現地に行き、彼らを追跡取材しながら、移民社会を研究するという夢を本気で実現しようと思った。「それに、今、最もパワフルな場所は、経済発展が目覚ましい東南アジアやオーストラリアだろうと。多様な文化や活力ある社会を家族に体験してもらいたいと考えました」と若松さんは話す。
目指すオーストラリアの大学院で学ぶには、IELTSで6.5というスコアが必要だ。日本でも英語学校に通ったことがあったが、過酷な記者生活をしながらの学習には限界があった。そこで、思い切って退職し、海外で英語を集中的に学ぶ方法を模索した。
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