元共同通信記者がペナン島で学ぶワケ 目指すはオーストラリアへの留学

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「候補は、フィリピンかマレーシアでした。調べてみると、ペナン島は華僑系人口が非常に多く、中華文化が色濃い。夫婦共に中国語を使い、中華料理が大好きなこともあり、ペナンに決めました」

ペナン島の英語学校はそれほど多くない。一度、2013年の夏に来て、数校を見学した。フィリピンとは違い、マレーシアでは毎日集中的に学習する環境がある英語学校は限られ、欧米人の教師がいるところも多くない。その中で、米国発の英語教育機関・ELSのペナン校を選んだ。

学費は1カ月2650リンギット(約9万円)と決して安くはないが、決め手は8時半から15時半まで集中して学ぶカリキュラムと、少人数クラスだった。

欧米人の先生はいなかった

授業風景

教師はインド系が多く、マレー系や中華系もいたが、欧米人はいなかった。マレーシアでよく言われる訛りの問題は気にならなかったのか。「正確な発音を心がける先生が多く、気にならなかったです。そもそもネイティブとはどういうことなのでしょうか。英語は多様で、インド人の英語もあれば、フィリピン英語があり、マレーシア英語がある。欧米人のように発音できなくても、IELTSのスコアを上げ、大学院で議論するという目標には問題ないと判断しました」

妻子とともにペナン島に渡り、中華系が多く住むマンションに1室を借りた。学校は2015年1月からスタート。最初の授業は衝撃的だった。

「少しレベルを落として入ったはずなのに、はじめの1週間は頭が真っ白。クラスメートは僕が知らない単語をいくつも混ぜて流暢に話す。授業についていくために必死でした」

それからは勉強一色の日々。帰宅後も長男が就寝する21時から24時まで机に向かう。さらに毎朝5時に起きて1~2時間勉強をしたあと、7時40分のバスに乗る。宿題だけではなく、予習、復習も必要だ。ハードだが、授業には満足している。

「英語はこういうふうに教えるべきだと思わせる内容でした。日本の学校は、ここまで厳しくはない。日本の中学校にも取り入れるべき手法が盛りだくさんでした」

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