近年の「雑穀ブーム」で、シリアルバーや雑穀ご飯など、生活に取り入れやすい雑穀商品が増えてきましたね。
一口に雑穀と言っても、実は全粒粉小麦粉から玄米、ひえ、あわ、大麦など、さまざまな種類があります。その中から今回は、特に日本人になじみの深い「大麦」をクローズアップしたいと思います。
大麦の健康作用とは?
「もち麦」「押麦」「米粒麦」「胚芽押麦」など、メーカーによって多少呼び名や種類が違いますが、これらの総称が「大麦」です。日本では白米がまだ高価だった戦後、白米と混ぜて「麦ごはん」として食べられていました。江戸時代には徳川家康も、白米を食べられる身分でありながら自ら「麦ごはん」を食べ、倹約に努めていたという説が残っています。
大麦はもちもちとした食感が特徴。よく噛まないと呑み込めないため、脳に刺激を与え、思考力を育む手助けにもなるようです。そんな大麦に、昨今の雑穀ブームで、糖尿病やメタボの研究でも注目が集まっています。
大麦の健康作用が注目されているいちばんの理由は、豊富な食物繊維にあります。食物繊維は、不溶性と水溶性に分類されますが、腸に短時間で届きやすい水溶性食物繊維が、大麦の場合100グラム中6グラムも含まれており、これは一部の野菜や果物を凌駕する含有量です。
健康ブームで野菜や雑穀が話題になっているわりに、日本人の食物繊維摂取量は年々右肩下がりの状況。いつものご飯やおかずに大麦をプラスできれば、この数値ももっと上がってくるのではないでしょうか。
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