はじめまして。「コンビニ飯活用術」の連載を担当することになりました、シニア野菜ソムリエの丸田みわ子と申します。
「シニア?」と疑問に思われる方、多いと思います。実は、野菜ソムリエには「ジュニア野菜ソムリエ」、「野菜ソムリエ」、「シニア野菜ソムリエ」という3つのグレードがあります。「ジュニア」の資格取得者が約4万7000人、「野菜ソムリエ」が2300人なのに対し、「シニア」は約120人。圧倒的に少人数である分、知識や活動の幅にそれなりの差があるわけです。
そんな“野菜オタク”のような人間が、「コンビニ飯」にフォーカスすることを意外に思う方がいるかもしれません。「コンビニ飯は不健康」、「自炊しないときちんと栄養が摂れない」など、コンビニ飯への否定的なご意見はよく耳にします。毎日コンビニ飯が続くと罪悪感を覚える、という方もいらっしゃるでしょう。
“傷みにくさ”など、コンビニ飯が秀でている面も
確かに、自炊ができればそれに越したことはありません。とはいえ、毎日忙しくしているビジネスパーソンにとって、それはあくまで理想論。特にワーキングマザーには、食事の用意と仕事の両立にこだわるあまり、ノイローゼになってしまう方が少なくないのです。
賛否両論あると思いますが、私はそんな時にこそ、コンビニ飯を頼ればいいと思います。コンビニ飯は選び方次第できちんと健康維持に貢献する食品の宝庫。各社とも綿密なマーケティングを重ね、立地に合わせて品揃えを微妙に変えているので、会社の近くと自宅付近で違う商品を楽しむこともできます。
「コンビニ飯は保存期間を長くするための加工をされているからイヤ!」という方もいらっしゃるでしょう。確かにアルコール消毒などのせいで、通常よりも食材の栄養価が落ちてしまうケースはあります。ただ裏を返せば、それは賞味期限や衛生面の管理が徹底されているということ。“傷みにくい”という点を取れば、コンビニ飯はかなり安全であるとも言えます。「危険!」とか「ヤバイ!」という印象だけで拒絶してしまっては、もったいない存在なのです。
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