「最近セブンイレブンの『サラダチキン』というのをよく食べるんです。確かにヘルシーな感じはするのですが、帰宅して早々、真空パックからムニュッと出して直接食べていると、なんとも味気ない気持ちになりまして……」。
ある編集者さんからのご相談です。セブンイレブンのサラダチキン、発売直後に一時品薄になったほどの人気商品ですね。ダイエットのために毎日のように食べている、という方も少なくないのではないでしょうか。とはいえ、この編集者さんが言う通り、これだけを食べているというのは、気分的にも、栄養バランス的にも、ちょっと残念な感じです。
ただ、このサラダチキンに代表される鶏の胸肉、使い方次第でビジネスパーソンにとって非常にうれしい機能を発揮する食材なのです。今日はその栄養素についてと、簡単なコンビニ飯アレンジをご紹介しましょう。
“体がだるい”時に摂りたい「イミダペプチド」
10月は一雨ごとに気温が下がっていき、残暑の疲れも癒えないまま、急激な気候の変化で健康な人でも体がまいってしまう時期。その疲労を回復させる成分として、「イミダペプチド」というものが注目されています。これを多く含むのが、まさに鶏の胸肉なのです。
夏の疲れをそのまま引きずる“秋バテ”という言葉も一般化してきましたが、10月は先月までの残暑の疲れが、まだまだ体に溜まっている時期でもあります。気候やオフィスの空調の温度差で、知らず知らずのうちに自律神経が乱れ、体は水分不足や胃腸機能の低下、微熱が続くなどの不調を引き起こしています。いつも体がだるくて、やる気が起こらない、努力が空回り? と感じる時は“慢性疲労”になっているかもしれません。
そこで、体のだるさを感じたら、最近、疲労回復作用で注目されている「イミダペプチド」を食事から摂取しておきましょう。イミダペプチドはヒスチジンとアラニンという2つのアミノ酸が合成された成分で、鶏の胸肉に多く含まれていることが近年の研究でわかりました。
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