添加物入り食品、怖がる前に押さえておけ! 「カビないパン」を目の敵にしてはいけない

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食品衛生と添加物の話、ごちゃごちゃにとらえていませんか?(写真:渡辺広史/アフロ)

「パンがカビないのは食品添加物のせい……?」。Twitterのタイムラインをどんぶらこっこと流れてきた、これ。「うちの手作りパン、3日以上カビないよ……」とコメントしたところ、「ええええー!」という反応が。

これに関しては食品衛生と添加物とがごちゃごちゃに混ざってるんだよな、きっと。うーん……ここらでちょっと、食品添加物とかの話をしてもいいかも、と思った次第。

ヤマパンはなぜなかなかカビないのか

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

あのtumblrの出典は、「ヤマザキパンはなぜカビないか」のようで、この記事自体が日本食品安全協会のサイトに載せられている(リンク先はPDFファイルです)論文からの抜粋のようです。

この論文を書いた方は鈴鹿医療科学大学保健衛生学部医療栄養学科の教授、食品化学が専門の先生で、かの悪名高い『発掘あるある大辞典』の「レタスで快眠」の回で、ご自身の実験結果をとんでもない取材方法でTV放映されてしまった方でもありました(参照:健康食品管理士認定協会)。

さて。食品添加物の話になると結構な頻度でやり玉に挙げられる山崎製パン。これは、臭素酸カリウムを使っているってことが問題になっているんだよね。発がん性があるとの指摘がされている食品添加物なんだわ、これ。

パンに添加する目的は、食感の向上。これを添加することで、パンの膨らみ方や柔らかさを増すことが出来るのですよー。で、だ。長村洋一先生がこのレポートを書く原因となった書籍が、『ヤマザキパンはなぜカビないか―誰も書かない食品&添加物の秘密』。

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