食物繊維の「知られざる健康効果」と上手なとり方 医師解説"第二の脳"「腸」を整えストレスも緩和

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【3】「大豆フレーク」「おからパウダー」

「大豆フレーク」「おからパウダー」もおすすめの大豆食品です。

コーンフレークならぬ「大豆フレーク」は 、大豆をフレーク状にしたシリアル。「おからパウダー」は、豆腐をつくるときの搾りかす「おから」をパウダーにしたものです。

どちらも「食物繊維」を非常に豊富に含むほか、「ビタミンK」や「鉄分」「葉酸」「カルシウム」など、不足しがちな栄養素がぎっしり詰まっています

「大豆フレーク」は、コーンフレークのように、そのままミルクや豆乳をかけたり、ヨーグルトに混ぜたりして、手軽に大豆を摂取できるので気に入っています。

「おからパウダー」は、ヨーグルトやスープ、カレーなどに、サッとかけるだけ、混ぜるだけでOK。クセがないので何にでも合い、満腹感が増します。

朝食にも重宝!手軽で栄養満点の「大豆食品」

医師が警告!「朝食を食べない人」が超危険な根拠でも紹介しましたが、「大豆フレーク」をヨーグルトにトッピングしたものは、私の定番の朝食のひとつです。「蒸し大豆」を入れることもあります。

健康を守るために、朝食は必ずとりたいもの。簡単なものでいいので、不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維、たんぱく質をとることを心がけたいものです。これらの栄養をすべて含む「大豆食品」は、朝食にもぴったりです。

「食物繊維」のほかにもさまざまな栄養を効率よく摂取できる「大豆」は、まさに「スーパーフード」

今回紹介したように、「健康にやさしい食品」を簡単においしく食べられる工夫を、自分の生活に合った方法で実践してみてください。

そういった「日々の小さな心がけ」が「100年もつ心臓」をつくり、「人生100年時代」を健康で楽しむことにつながると私は医師として確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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