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経済学の根幹である<価格>を問う…市場で決まるからいつでも正しいのか?価値と価格はズレているはずだったのに「価格がすべて」にした革命

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モノに値段はどう決まる(写真:Bloomberg)

経済学において一番重要なものはなんであろうか?

それは現代の現実経済においても、もっとも重要なものだ。

価格である。

価格がすべてを決める。これが現代経済学であり、ワルラスの新古典派経済学が成立して以後、経済学が「価格理論」と呼ばれてきた理由でもある。

1990年に社会主義陣営が崩壊し、市場経済が社会主義計画経済に勝利した、資本主義の勝利と喧伝されたが、それは市場メカニズム、いや価格メカニズムの勝利だった。

社会主義計画経済においては、価格メカニズムが機能せず、価格の持つ情報機能の差により資本主義経済が社会主義経済を打倒したと言われた。

価格は強力なのである。

価格は常にずれている

価格に基づいて、消費者も企業も行動を決定する。つまり最適な選択をする。長期的には、その価格に基づいて将来のことを決める。投資をしたり、進出する産業分野を決めたり、また個人も人生の方向性を決めたり、就職する業界を決めたりする。

その結果、成長分野に企業が投資し、人材が集まるようになる。短期的な効率性も、長期的に望ましい経済発展経路も実現するのである。

すべて価格に基づいている。だから価格は最重要なのだ。

しかし、現実世界における価格はどうか。

価格が正しいことなど一度もない。価格は価値から常にずれている。

株式市場では、ほとんどの株式は、ファンダメンタルズから離れた「ずれた」価格となっている。だから、ある会社の株は買いなのである。

バブルはその極みで、株式市場全体がファンダメンタルズ(本源的価値)から大きく離れて暴走している。しかし、バブルにならない場合ですら、価格はほぼ常に正しくないのである。

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