経済学の根幹である<価格>を問う…市場で決まるからいつでも正しいのか?価値と価格はズレているはずだったのに「価格がすべて」にした革命
日常の消費財はどうか。コメの価格は5キロ2000円が正しいのか、4000円が正しいのか。
経済学者はいう。2000円であれ4000円であれ、その時に市場で決まった価格が正しいのだ。需給で決まる価格が正しいのだ。神の見えざる手である、と。
しかし、実際には、ほとんどの消費者が5キロ4000円は高すぎるという。
なぜか。コメはずっと2000円だったから、高すぎる、というのである。
では、なぜずっと2000円だったのか。それは20年以上前からそうだったからであり、それ以前のコメ政策などの制度的要因や、それに対応した流通機構、小売業者の構造からそうなっていたのだ。
自由な価格設定ができるようになっても、その2000円というのがアンカー(錨のように重しになる基準)となって、みな2000円から値上げするかどうか、2000円より高いかどうか、と考えて2000円を基準に意思決定してきたのである。
2000円とは歴史的経緯の産物である。わかりやすく言えば、「たまたま」である。たまたま2000円に決まって、そこからスタートしたから2000円が基準になったのである。
とてつもなく高いが、異常に安い
牛丼も一時280円まで下がった。そうなるとその280円が基準となる。380円の牛丼は高いのである。
いまや480円である。280円時代を知っているわれわれにとってはとてつもなく高いが、しかし、海外からの観光客にとっては、480円のランチは異常に安いのである。



















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