出国者の3分の1が日本に行く台湾。旧正月の旅行先も相変わらず日本が人気だが、2026年は「熊」への懸念で異変も。
年末年始に帰省した方もいれば、せっかくの休みだからと海外旅行に出かけられた方もいるだろう。日本では正月が終わり、仕事始めも終わったところだが、中華圏ではこれから旧正月を迎える。
最近では「春節」という旧正月を意味する中国語も日本で定着してきたようだ。2026年の旧正月は25年に閏月があったことで旧暦の1年が13カ月となり、例年より遅めである。台湾の場合、旧正月休みは2月14日から22日までと9連休になる。その旧正月を海外で過ごす台湾人も少なくない。筆者は台湾人向け日本ツアーのツアーコンダクター(添乗員)兼
台湾から日本へ30を超える航空路線
旅行先の一番人気はやはり日本だ。24年の台湾人の出国者数は約1685万人だった。そのうち3分の1強にあたる約600万人が日本を訪れていることからもその人気ぶりがうかがえる。出国者数は延べ人数であるが台湾の人口が約2330万人なので、単純計算で年間約4人に1人の割合で台湾人が日本を訪れているということになるから驚きだ。
日中関係の悪化で中国からの訪日客数が減少することに一部で懸念もみられるが、台湾の日本人気は高い状態が続いている。訪日需要が高いことから、台湾からは羽田や成田、関空、中部、福岡、新千歳、那覇など日本の各主要空港へ飛ぶ定期便は多い。それだけでなく、旭川、花巻、新潟、茨城、神戸、岡山、鳥取、高知、佐賀、大分、石垣などの地方空港への就航便も少なくない。定期チャーター便も含め、実に30を超える路線が就航している。北は北海道から南は沖縄まで日本各地に台湾人は手軽に行けるようになっている。
旧正月は筆者だけでなく台湾の旅行会社にとってもかき入れ時である。そのため、前年の春ごろには次の旧正月ツアーを販売し始める旅行会社もある。自社の添乗員兼観光ガイドだけでは人手が足りないため、前年の夏の段階でフリーの添乗員兼観光ガイドなど助っ人を押さえておくというケースもある。
台湾の旅行会社が主催する日本ツアーのほとんどで台湾の国家資格を有する添乗員が観光ガイドを兼任することになっている。これは日本ツアーの需要が多く、価格競争に対応するための経費削減などに起因するものだ。筆者が十数年前にこの業界に足を踏み入れた際にはすでにこういう体制になっていた。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら