出国者の3分の1が日本に行く台湾。旧正月の旅行先も相変わらず日本が人気だが、2026年は「熊」への懸念で異変も。
一方、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカなどのツアーでは基本的に台湾から添乗員が飛行機に同乗し、現地で同行する観光ガイドと合流するという二人体制になっている。人気が高い日本ツアーだけが「特別扱い」されている形になるのだ。
それだけ大人気の日本ツアーだが、2026年の旧正月では例年と違う状況も生じている。日本で熊が相次いで人里に出没している影響を受けて、25年10月頃から予約していた旧正月ツアーをキャンセルする客も出ているのだ。
熊でイベント中止、台湾で臆測広がった
台湾で日本の熊被害が広く知られるきっかけの1つとなったのが、日本各地で紅葉シーズンの夜間ライトアップが中止されたことだ。旧正月以外では、秋の紅葉シーズンに訪日することが台湾で人気なため、関心は高い。
特に台湾人観光客に人気の世界遺産、白川郷のライトアップが中止になったニュースは台湾でもメディアで大きく取り上げられた。そのため、イベントが中止になるほど熊被害は深刻で危険なのだろうという憶測が飛び交い、旅行会社の旧正月ツアーの売り上げにも一時影響が出た。
とはいえ、実際にキャンセルしているのは一部のみで、航空会社や旅行会社各社によれば2026年旧正月も日本路線の航空チケットが取りにくい状況に変わりはない。台湾の旅行会社にとっては、かき入れ時である旧正月の航空チケットをいかに押さえるかがカギである。そのために閑散期や比較的空席が出る地方空港路線の航空チケットを売りさばく必要があることもある。地方空港へ飛ぶ格安ツアーが売り出されているのはそれが要因のひとつであることもある。
筆者は主に生まれ故郷である九州のツアーに添乗し、台湾のお客様をご案内しているのだが、今年の旧正月ツアーの添乗が確定したのは昨年7月だ。この段階ですでに予定販売数が埋まり、キャンセル待ちの状態になっていた。



















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