日本を破った人気急上昇の台湾プロ野球、台湾の政治家が日本のドーム球場を相次いで訪問するわけ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
2024年11月、東京ドームで開催された「世界野球プレミア12」決勝戦で、日本チームを破って優勝した台湾チーム(写真・Gene Wang/Getty Images)

2024年に開催された「世界野球プレミア12」での優勝をきっかけに、台湾の野球ビジネスが活況を呈している。決勝戦では日本と対戦し、4対0で完勝。日本にとっては悔しい結果だったが、優勝を勝ち取った台湾は大興奮に包まれた。

その余韻はいまだに続いており、さまざまな変化をもたらしている。台湾にとって野球とは何なのだろうか。

最大都市、第2の都市で浮上するドーム建設

台湾第2の都市、台中市の盧秀燕市長(最大野党・中国国民党〈国民党〉所属)。次期総統選挙の有力候補の1人と目されるこの女性政治家が、2025年2月末から3月初めにかけて日本を訪問した。訪問の主な目的は、4つのドーム球場を視察することだった。

エスコンフィールドHOKKAIDO、札幌ドーム、ナゴヤドーム、東京ドーム。台中市では3万~5万人収容のドーム球場の建設を計画しており、総経費は400億~500億台湾ドル(約1800億~2200億円)を予定している。

続いて、台湾最大の人口を持つ地方自治体である新北市の侯友宜市長。2024年の総統選挙に国民党公認で出馬したこの政治家も2025年4月に日本を訪問し、東京ドームと西武ドームを訪問することを予定している。

台北市を取り囲むように位置する新北市は、台北ドームのある台北市に隣接していながら、5万人収容のドーム球場の建設計画を進めている。2人の市長のいずれも、ドーム球場を建設するなら日本を参考にしようというのだ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事