「完全な男性になった」"元女性"アイドル衝撃告白 「男になれてよかった」26年目で明かす驚く過去

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
メンズアイドルとしてステージで輝きを放つ(撮影:松原大輔)
5月17日「LGBT嫌悪に反対する国際デー」(International Day Against Homophobia, Transphobia and Biphobia)。日本では「多様な性にYESの日」として、さまざまな性に関する情報発信がなされている。
最近では、LGBT理解増進法案の法整備検討など、改めて議論が活発になってきた。実際、「LGBT」という言葉を耳にする機会も増えている。
ではその当事者たちは、いったいどういった想いで生きてきたのか。
今回はトランスジェンダーとして悩み続け、現在はメンズ地下アイドル(以下、メン地下)として活動している芸名「死に戻り、らいち。」の生き方に迫った。
自分が女性であったことは、今回メンバー以外では初めてのカミングアウトとなる。

初めて「性別を意識」したとき

宮城県仙台市。JR仙台駅から徒歩10分ほどの繁華街にあるライブハウス「スペースゼロ」。

キャパシティ150名ほどのこのライブハウスを拠点に、パフォーマンスを繰り広げるメンズアイドルがいる。グループ名は「僕のアイドルストーリー」(以下、僕ドル)。

メン地下としては、初めて仙台を拠点としたグループだ。

グループを立ち上げたのはメンバーの「死に戻り、らいち。」(以下、らいち)。メンズアイドルの芸名にしても、「死に戻り」とはあまりに禍々(まがまが)しい名前だろう。

この芸名は文字通り、らいちが死から戻ってきたことを意味しているものだ。しかしその実、中身はそれ以上に深く、それは彼、らいちが「女性である自分が死んで戻ってきた」ことに由来する。

1997年北海道北見市。オホーツク海に面し自然豊かな北見の地で、らいちは女の子として生を受けた父は自営業、母は医療従事者という地元では裕福な家庭で生まれ育った。

「自分自身の性別に関する異変」を最初に感じたのは早く、小学校1年生の頃だった。

次ページ自分は男なんだと思い始めた
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事