きゃりーぱみゅぱみゅも「保育園落ちた」。"日本死ね"から10年、待機児童ゼロなのに保育園入れないカラクリ

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赤ちゃんと母親
子どもの預け先がないだけで、人生設計が崩れるんだと知りました(写真:筆者提供)
「保育園落ちた日本死ね」ーー約10年前、保育園に全落ちした母親の悲痛な叫びがネット上で大きな波紋を呼んだ。では現在はどうだろうか。少子高齢化が進み、各自治体が待機児童の解消に向けた施策を進めてきた結果、“保育園全落ち”に見舞われる家庭は減少傾向にあるとされている。
しかし実態は、表面上の数字とは大きく異なる。

「子どもの預け先がないだけで、人生設計が崩れるんだと知りました」

インタビューに協力してくれたAさん(33)は、そう語る。なぜ“改善しているはず”の制度の中で、母親たちはキャリアを断たれ続けているのだろうか。

「保育園全落ちは、人生を変えるほどの破壊力」

Aさんは、都内のIT企業で正社員として働いていた。第1子出産にあたり産休・育休を取得し、復職することを前提に10園以上の認可保育園に申し込んだという。しかし、結果は全滅。

「認可外保育園も探しましたが、月10万円を超える園しか空きがありませんでした。復帰後は時短勤務予定だったので収入は確実に減るし、保育料とのバランスを考えると現実的ではないかなと思い……。結果、育休を延長しましたが、翌年も全落ちしてしまったんです」

結局Aさんは復職を断念し、退職を選んだ。

「職場に迷惑をかけたくないし、復帰の見通しも立たない。待機児童という言葉は知っていたけど、自分の人生を変えるほどの破壊力があるとは思っていませんでした」

現在は子どもが幼稚園入園後に再就職を検討しているというAさん。しかし、新卒から長く勤めていた企業でのキャリアを断絶されたことに、今なお強い喪失感を抱えているという。

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