最初だけ"お金で釣る"と報酬を止めてもジム通いが増えた「意外すぎる実験結果」

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(写真:8x10/PIXTA)
おもにビジネスの現場で用いられ、報奨を意味する「インセンティブ」。ところがこのインセンティブは、ビジネスだけでなく社会問題や私たちの日常生活にも影響を与えることができる。
しかし、インセンティブはただ影響を与えるだけでなく、私たちの習慣を変えるのにも大いに役立つことがわかっている。ここでは、学生たちにインセンティブを用いて運動習慣をつけさせる実験を紹介しながら、私たちが良い習慣を身につけたいときに使える、ちょっとしたコツを解き明かしていく。その実験の過程と結果、そしてインセンティブの効果について、インセンティブ研究の世界的第一人者による著書『インセンティブが人を動かす』より、一部を抜粋・編集してお届けする。

○○をためて、運動を習慣にする

ジョンは1日1時間、運動したいと思っている。初めてジムに行ったときは大変な思いをした。10分間運動を続けるのも一苦労で、汗だくになり、疲れ果てて帰宅した。翌朝は全身が筋肉痛。もちろん腹筋は割れていないし、お腹周りにはまだ脂肪がたっぷりとついている。

しかし、ジムに通い続ければ、「習慣ストック」が蓄積されていく。これは訓練と経験を積んでいくことの面白い表現の方法である。メリットが具体的で目に見える形になっていくにつれて、運動は楽しくなる(少なくとも苦痛は減る)。日常生活で良い気分を感じやすくなり、体が強くなったと実感する。体重が減り、脚の筋肉のかすかな輪郭が見えるようになる。研究によっても、運動を持続するうえで難しいのは最初の段階であることがわかっている。

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