最初だけ"お金で釣る"と報酬を止めてもジム通いが増えた「意外すぎる実験結果」
金銭的な報酬は、学生のジム利用に効果をもたらしたのか? もちろん、効果はあった。ほとんどの学生は100ドルを得るために8回以上ジムを利用した。しかし、それはゲイリーと私が知りたかったことではなかった。知りたかったのは、インセンティブを与えるのをやめた後に、学生のジム利用にどんな変化が起こるかだった。
私たちの仮説は、"運動を始めて「行動のストック」を蓄積した人は、次第にジムに行くことの苦痛が減り、運動が楽しくなるため、ジム通いを続けやすくなる"というものだった。私たちはこの実験で"最初の数回のジム通いは辛く、あまり楽しくはないが、4週間後には費用対効果が変化し、インセンティブがなくても人はジムに通い続けやすくなる"という仮説をテストしたのだ。
結論:はじめだけお金を払えば、習慣はつくれる
予想通り、インセンティブを与えたグループでは、5週目にインセンティブが停止されるまでジム通いの回数が急増した。興味深いのはその後だ。このグループの被験者では、報酬停止後の5週目から12週目までのジム利用回数が、平均でそれまでの2倍に増えていたのだ。この改善は、それまでは定期的にジム通いをしていなかった被験者の変化によってもたらされていた。つまり、実験前にすでに定期的にジムに通っていた学生は、インセンティブによって特にジム通いが増えたわけではなかった。
この実験は、一定回数以上の運動に対する金銭的な補償の提供によって、良い習慣の形成が実際に促せることを示している。前述のように、このインセンティブによって、一部の人は、運動の継続に必要な行動のストックの閾値(いきち)を超えるようだ。この研究に基づいた私たちの論文は、運動へのインセンティブが機能することを示すことで、運動や習慣の形成を促すために金銭的介入を用いるべきかどうかについての議論を引き起こした。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら


















