医師警告!「毎日お酒を飲む人」健康を守る3秘訣 食事も大事!「心臓を傷つけない」簡単なコツ

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

3つめは、「心臓にいい成分」を意識した食事と一緒に楽しむことです。

【3】「心臓にいい成分」を食事で一緒にとる
サバ缶に多く含まれるEPA・DHAは心臓にいい「スター成分」(詳しくは『100年心臓』で解説)

わが家では必ずといっていいほど、夕食に魚料理が並びます

なかでもおすすめは、アジ、サバなどの青魚です。

なぜなら、青魚に多く含まれる「EPA」「DHA」には、「白色脂肪細胞のベージュ化」を進める効果が期待できるからです。

詳しく説明すると、脂肪細胞には、エネルギー源として脂肪をため込む「白色脂肪細胞」と、取り込んだ脂肪を燃焼させる働きをもつ「褐色脂肪細胞」の2種類があります。

ブロッコリーの「GABA」「スルフォラファン」も心臓にいい「スター成分」(同前)

一般に、食べても太りにくい人は「褐色脂肪細胞」が多い傾向にあるといえるわけです。

ただ、「白色脂肪細胞」が外部からの刺激(運動や食事など)によって、「褐色脂肪細胞」と似た働きをするようになることが近年わかってきたのです。

ただし、「EPA」「DHA」は加熱によって失われやすいので、刺身やカルパッチョなど「生」で食べるのがおすすめです

トマトの「リコピン」は血管年齢を若返らせる効果が期待できる「スター成分」(同前)

わが家では、同じ効果が期待できる「スルフォラファン」の豊富なブロッコリースプラウトをトッピングするようにしています。

手軽な「サバ缶」は、生のサバを缶詰に入れてフタを閉じた状態で加熱してつくられるので、「EPA」「DHA」が流出する心配はありません

なので、汁ごと使うのがポイントす。

ブロッコリーに含まれる「GABA」「スルフォラファン」、トマトの「リコピン」も加わって、「最強の心臓強化レシピ」といえます。

たまねぎの「ケルセチン」は血管を健全な状態に保つ「スター成分」(同前)

サバ缶を調理せずそのまま食べるときは、「ケルセチン」が豊富な玉ねぎをスライスしてトッピングすると、さらにおすすめになります。

玉ねぎに含まれる「ケルセチン」には「抗酸化作用」があり、「血管内皮細胞の酸化」によるダメージを防ぎ、血流をよくして血圧を下げる働きなどがあると考えられています。

「心臓の健康」を意識した飲み方で、突然死を防ぐ

お酒が好きな人は、夕食は「心臓の健康」に必要な栄養素を適量のお酒とともにゆっくりいただき、自律神経のバランスを整え、心臓が休まるひとときにしたいですね。

くれぐれも飲みすぎには注意し、「『心臓の健康』を意識したお酒の飲み方」を知り、実践することで、ストレスを上手に発散してください。

そういう日常の1つ1つの積み重ねが、結果として、突然死を防ぎ、人生100年時代を満喫できる健康な「100年心臓」を手に入れることにつながる、私は医師として、そう確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事