3つめは、「心臓にいい成分」を意識した食事と一緒に楽しむことです。
わが家では必ずといっていいほど、夕食に魚料理が並びます。
なかでもおすすめは、アジ、サバなどの青魚です。
なぜなら、青魚に多く含まれる「EPA」「DHA」には、「白色脂肪細胞のベージュ化」を進める効果が期待できるからです。
詳しく説明すると、脂肪細胞には、エネルギー源として脂肪をため込む「白色脂肪細胞」と、取り込んだ脂肪を燃焼させる働きをもつ「褐色脂肪細胞」の2種類があります。
一般に、食べても太りにくい人は「褐色脂肪細胞」が多い傾向にあるといえるわけです。
ただ、「白色脂肪細胞」が外部からの刺激(運動や食事など)によって、「褐色脂肪細胞」と似た働きをするようになることが近年わかってきたのです。
ただし、「EPA」「DHA」は加熱によって失われやすいので、刺身やカルパッチョなど「生」で食べるのがおすすめです。
わが家では、同じ効果が期待できる「スルフォラファン」の豊富なブロッコリースプラウトをトッピングするようにしています。
手軽な「サバ缶」は、生のサバを缶詰に入れてフタを閉じた状態で
なので、汁ごと使うのがポイントで
ブロッコリーに含まれる「GABA」「スルフォラファン」、トマトの「リコピン」も加わって、「最強の心臓強化レシピ」といえます。
サバ缶を調理せずそのまま食べるときは、「ケルセチン」が豊富な玉ねぎをスライスしてトッピングすると、さらにおすすめになります。
玉ねぎに含まれる「ケルセチン」には「抗酸化作用」があり、「血管内皮細胞の酸化」によるダメージを防ぎ、血流をよくして血圧を下げる働きなどがあると考えられています。
「心臓の健康」を意識した飲み方で、突然死を防ぐ
お酒が好きな人は、夕食は「心臓の健康」に必要な栄養素を適量のお酒とともにゆっくりいただき、自律神経のバランスを整え、心臓が休まるひとときにしたいですね。
くれぐれも飲みすぎには注意し、「『心臓の健康』を意識したお酒の飲み方」を知り、実践することで、ストレスを上手に発散してください。
そういう日常の1つ1つの積み重ねが、結果として、突然死を防ぎ、人生100年時代を満喫できる健康な「100年心臓」を手に入れることにつながる、私は医師として、そう確信しています。
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