医師警告!「毎日お酒を飲む人」健康を守る3秘訣 食事も大事!「心臓を傷つけない」簡単なコツ

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お酒を毎日でも飲みたいけれど健康も気になるというかたへ、心臓にやさしいお酒の飲み方をご紹介(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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生活習慣病、血管、心臓など内科・循環器系のエキスパート「血管の名医」として、日々多くの患者と接する医学博士の池谷敏郎氏。
テレビ番組『あさイチ』(NHK)『世界一受けたい授業』(日本テレビ)やラジオ番組などに多数出演し、楽しくわかりやすい解説が好評を博している。
過去15キロ以上の減量に成功し、その減量メソッドを全公開した15万部のベストセラー『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』に続き、60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える「100年心臓」のつくり方を上梓した。
「人生100年時代」を最期まで満喫できるかどうか健康長寿のカギを握る「『心臓の健康』にいい生活」を、運動、食事、メンタルなど、あらゆる観点からアドバイスする1冊で、発売後わずか6日で3刷2万部を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。
その池谷氏が、「心臓の健康にやさしい『お酒』の飲み方」について解説する。

大量に飲んで「寝落ち」はNG!

「毎日の晩酌が楽しみ」「寝る前のお酒は欠かせない」という人も多いと思います。

私もお酒は嫌いではなく、夕食のときは必ず飲みます。以前はウイスキーをよく飲んでいましたが、最近はレモンサワーやビールがお気に入りです。ビールは、旨味があっておいしい「国産の白ビール」が好みです。

『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

お酒は適量であれば、血流をよくして血圧を下げ、動脈硬化を予防する作用があるとされます。

近年、お酒の健康へのメリットに否定的な研究もありますが、適量であれば血流をよくして血圧を下げ、動脈硬化の予防効果を発揮する可能性もあります。

いずれにせよ、問題は「飲みすぎ」です。

飲酒後は心拍数が増えますが、アルコールの血管拡張作用により血圧が下がります

しかし、飲みすぎると、お酒を肝臓で代謝するときに発生する「アセトアルデヒド」が「交感神経」を緊張させて、心拍数とともに血圧を高め、心臓に「負荷」をかけます

「寝る前に飲むのが習慣」「飲まないと寝つけない」という人も多いと思いますが、お酒を飲んで寝るのは「生理的な眠り」ではなく、いわゆる「寝落ち」気を失っているのと同じで「正常な入眠」ではありません。

だから熟睡できなかったり、途中で目が覚めてしまったりするのです。

眠りの途中で目が覚めてしまうと、「交感神経」にスイッチが入ります。つまり、夜中にもう一度「交感神経」を緊張させて、心拍数を上げてしまうことになります。

では、どのような飲み方をすればよいのでしょうか。今回は、「心臓にやさしいお酒の飲み方」について解説します。

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