
子どもの「学び続ける姿勢」を育むために重要な、親のかかわり方について紹介します(写真:kou/PIXTA)
子育てをしているとたくさんの悩みの壁にぶつかるでしょう。とくに、「勉強」の問題がちらつくと、その悩みはより複雑になっていきます。先行き不透明なこれからの時代では、どんな生き方を選んでも「学び続ける姿勢」が求められます。この姿勢を育むためには、親のかかわり方が重要だといいます。
『10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIX(サピックス)だから知っている 頭のいい子が家でやっていること』では、SAPIXが考える、「自ら学び続ける子に育てる」メソッドを紹介しています。本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
「頭のいい子」とは、どんな子?
「頭のいい子」というと、どのようなイメージをおもちでしょうか。
成績のいい子? なんでもパッと理解ができる子? 大人っぽい子?
そのどれも間違いではないのですが、私は「学びに関心をもち、学び続けられる子」だと考えています。
先行き不透明なこれからの時代は、学校や塾で何かを学んで、それで「おわり」ではありません。知識を頭に入れたそばから、どんどん新たな情報にアップデートされていきます。大人になったら学ばなくていい、なんてことは絶対にありえません。
これからは、どんな生き方を選んでも、「学び続ける姿勢」が求められます。
そして、学び続けるエンジンになるのは、好奇心や興味関心、探究心です。「もっと知りたい」「これはどうなっているんだろう?」、そんな意欲や疑問が背中を押して、自らすすんで学ぶ子が育っていきます。
では、好奇心や興味関心、探究心を培うにはどうすればいいのでしょうか?
そもそも子どもたちは生まれながらにして、好奇心や興味関心、探究心をもっています。そして、それらは多様な体験から一層育まれていきます。遊びのなかで、家庭の会話で、お手伝いで、旅行やイベントごとで……。子どもを取り巻く、ありとあらゆる環境がそれらの力を養う機会になるのです。
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