「もうけの仕組み」100業界・全リスト 徹底図解、強い企業の稼ぎ方が一目瞭然

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100業界のビジネスモデルを図で「見える化」した

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『週刊東洋経済』(2023年2月20日発売号)では特集「もうけの仕組み100」を掲載。以下に100業界・全リストを掲載します。

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グローバル競争

# 業界 特徴
1 半導体 水平分業と競争優位性の確保がカギ
2 GAFAM 稼ぎ方は多様だが景気減速で成長鈍化
3 電子部品 スマホなど顧客の「単価×数量」で決まる
4 建設機械 保守や稼働管理などバリューチェーンで稼ぐ                  
5 ゲーム 買い切りから運営型が増え課金要素も多様化
6 総合商社 トレードと事業投資の二刀流を堅持
7 海運 コロナ禍で3社合弁コンテナ船に棚ぼた利益             
8 工作機械 顧客動向に敏感に反応する製造業の体温計             
9 タイヤ 交換用の市販タイヤが稼ぎ頭             
10 総合電機 撤退と再編の20年で優勝劣敗が鮮明化             
11 医薬品 1つの開発成功で巨額の開発費を回収             
12 医療機器 医療機器本体に加え、継続の保守が稼ぐ             
13 カメラ コンパクト激減、高級ミラーレスなどに活路             
14 繊維 衣服需要は見込めず、自動車に希望託す             
15 ガラス ガラスは固定費大、非ガラスが収益柱に             

デジタル

# 業界 特徴
16 音楽 ライブやサブスク増、稼ぎ方は多様化
17 ウェブアプリ 広告、手数料、サブスクで収益環境に差
18 携帯電話事業者 通信料収入頭打ちで、非通信の拡大探る
19 広告 安定収益狙い「脱広告」のコンサル領域へ  
20 ITサービス IT大手を頂点とする重層下請け構造
21 ソフトウェア 一時利益のオンプレから長期安定のSaaSへ
22 スマートフォン iPhoneの粗利率は約5割強も、競争激しい
23 動画配信サービス 需要拡大だが制作費膨張で赤字続き

脱炭素

# 業界 特徴
24 鉄鋼 脱炭素が死活問題、低炭素の電炉に期待                
25 自動車 高いブランド力で稼ぐ力はテスラが断トツ
26 総合重工 MRJ撤退でも多角化で長期安定経営を維持
27 自動車部品 自動車生産と連動、EV化では明暗も
28 非鉄金属 EVや再エネ追い風も、資源価格が収益左右
29 電力 供給は寡占状態、燃料高でも値上げで回復
30 再生エネルギー 脱炭素で伸びるも、天候や制度変更がリスク
31 化学 原油価格連動の汎用品の縮小が大きな焦点に
32 資源メジャー 上流の資源開発は利益率7割超
33 石油 市況に左右、脱炭素や人口減が需要下押し

金融

# 業界 特徴
34 暗号資産 緩和マネーが干上がり取引は反落
35 メガバンク 国内頭打ちで、海外に活路見いだす                          
36 地方銀行 資金利益低迷、事業承継など非融資に傾注
37 証券 証券関連のあらゆる手数料がもうけの源泉
38 リース 国内頭打ちで、アジアや米国など海外に活路
39 投資ファンド 経営効率悪い日本企業多く、市場は拡大
40 生命保険 利益の6割を「死差益」で稼ぐ
41 損害保険 自動車保険が収益柱、火災保険は足かせに
42 クレジットカード リボや分割手数料が収益源

ウィズコロナ

# 業界 特徴
43 病院 コロナ禍は補助金で黒字化、問われる持続性
44 百貨店 伝統的なモデルは行き詰まり、事業転換を模索            
45 テーマパーク コロナ後は混雑緩和へ値上げ断行
46 プリンター 印刷頭打ちで、ITサービスに活路
47 外食 食材費高騰と人口減少がダブルパンチ
48 宅配 コロナ禍で急成長も、巨額赤字脱却が課題
49 ホテル 不動産とサービス業の組み合わせ

専門・公共サービス

# 業界 特徴
50 人材サービス 人手不足が追い風、働き方多様化も商機に               
51 コンサルティング 人数×単価の典型的な労働集約産業
52 監査法人 FC契約や会計士の出資など独自制度に特徴
53 大学 国立は交付金と附属病院、私立は学費が柱
54 行政 続く赤字と巨額の債務超過で財政危機は深刻
55 鉄道 鉄道事業のコスト削減余地は限定的
56 空運 訪日回復も燃料費高騰やリモート増が打撃
57 防衛 産業育成には抜本的な見直しが必要
58 介護 介護報酬に下方圧力、人件費重く低採算続く
59 学習塾 固定費が重く、受講生の多寡がポイント
60 バス 路線の赤字を旅行バスで埋める構図が頓挫

内需

# 業界 特徴
61 コンビニ FC加盟店の粗利は5割が本部へ流れる
62 飲料 人流減やコスト増がドル箱の自販機を直撃
63 スーパー 総菜や生鮮品の注力度合いで利益率に差
64 加工食品 成熟市場で原料高の価格転嫁が最大の焦点に
65 酒類 成熟市場で原料高の価格転嫁が最大の焦点に
66 ディスカウント店 コスト切り詰め、低価格路線を死守
67 食材 伸びにくい麺など高付加価値品に傾注
68 食肉 川上~川中の一貫流通に特徴
69 農業 流通から金融までJAグループの存在感大
70 漁業・水産 漁業から加工までのバリューチェーンで稼ぐ
71 家電量販店 価格制度見直しで始まる安売りとの決別
72 陸運 ECの急増で事業モデルの改革が急務
73 物流施設 需要堅調で新規参入急増、供給過多が懸念
74 不動産 物件の賃貸、開発などの分譲、管理が3本柱
75 建設 巨大な重層下請け構造の持続性が焦点に
76 住宅 戸建て、マンションの粗利率は20~30%
77 住宅設備 取り付け工事が必要で、複雑な流通経路
78 トイレタリー 競争きつく、トップシェアが利益をもたらす
79 家具 低原価率だが店舗経費が重しに
80 アパレル SPA(製造小売業)と仕入れ型の2モデルが双璧
81 リユース 買い取りが成長を左右。フリマアプリとも競合
82 アニメ リスクと利益をシェアする製作委員会が主流
83 芸能プロダクション タレントのギャラとレッスン料が収益源
84 新聞 高齢化とネット化で広告や部数が大幅減
85 出版 出版社の取り分6割超だが紙縮小が打撃
86 IR 好採算のカジノに飲食やエンタメで集客
87 ドラッグストア 食品で集客し、医薬品の「ついで買い」狙う
88 化粧品 事業形態によってコスト構造に大きな差
89 プロサッカー Jリーグが収益を一括管理する独自モデル
90 フィットネス 新規入会数は復調するも水光費高騰が負担
91 カタログ通販 通販の顧客基盤を活用した事業が稼ぎ頭に
92 自転車 高付加価値品でシマノの存在感大
93 専門商社 機械、食料など「モノ」の流通媒介に強み
94 セメント 石炭高騰で採算が急悪化も値上げ浸透鈍い
95 印刷 大手は多角化、小ロットのネット専業が台頭
96 エレベーター 好採算の保守を狙った独立系が台頭
97 紙・パルプ 紙需要減少も原料のパルプが稼ぎ頭に
98 理美容 低価格高回転やFCなど多様なモデルが登場
99 ウェディング 結婚式の件数復調も単価上昇が課題に
100 葬儀 コロナ禍での簡素化が逆風、多角化の動きも

 

「業界地図デジタル」では、各業界の詳細情報をご覧いただけます
許斐 健太 『会社四季報 業界地図』 編集長

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このみ けんた / Kenta Konomi

慶応義塾大学卒業後、PHP研究所を経て東洋経済新報社に入社。電機業界担当記者や『業界地図』編集長を経て、『週刊東洋経済』副編集長として『「食える子」を育てる』『ライフ・シフト実践編』などを担当。2021年秋リリースの「業界地図デジタル」プロジェクトマネジャー、2022年秋より「業界地図」編集長を兼務。

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