ITサービス|根強く残る多重下請け構造
コロナ禍でデジタル化の需要が急増しており、当面は堅調そう。大手SIerはシステム構築に加え、好採算なコンサルティング機能を強化している。一方、業界は元請け(1次請け)から2次請け、3次請けといったゼネコンのような多層構造で、下流に行くほどマージンが抜かれ採算性は低い。
ソフトウェア|SaaS化が安定をもたらす
企業向けに人事や会計などのソフトウェアを販売し、かつてはオンプレミスという売り切り・保守の組み合わせが主流だった。近年は継続的にサービスを提供するクラウド(SaaS)型が台頭。オンプレは金額が大きく、契約時に利益が一気に出るが、クラウドは継続的に収益を上げるモデル。在宅勤務やDX需要で今後も成長が続きそうだ。
スマートフォン|アップルが得る粗利は5割強
最新のiPhone 14は、1台売ることで米アップルが得るもうけ(粗利益)は5.6万円、粗利率は5割強だ。強みは、端末の収益性に加え、より採算性が高いアプリや音楽配信などのサービスを組み合わせた独自のエコシステムを築いている点にある。コロナ禍の影響はほぼなかったが、競争は厳しく、つねに新機軸を打ち出せるかがカギとなる。
動画配信サービス|コンテンツ投資回収に苦心
ネット上で会員向けに動画配信サービスを提供し、有料課金や広告収入で稼ぐ。コンテンツ制作費などをどこまで賄えるかがポイント。足元で米ネットフリックスの伸び悩みが鮮明化。米ディズニー社の動画配信事業も赤字が拡大している。ゲームや漫画などの提供、スポーツ番組に連動した事業など多角化がカギを握る。
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