鉄鋼業の主役といえば高炉メーカーだ。国内首位の日本製鉄や2位のJFEスチールは高炉メーカーである。
天然資源の鉄鉱石は酸化鉄であるため、鉄を造るには酸素を取り除く(還元する)必要がある。高炉は原料炭(石炭)に含まれる炭素で還元を行う設備で、効率よく、品質の高い鉄を大量に造ることができる。日本の鉄の約7割は高炉で造られており、とくに品質が重視される自動車用鋼板は高炉の独壇場だ。さぞ、もうかりそうだが、現実は単純ではない。
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