ベアリング製造を祖業とするミネベアミツミ(旧ミネベア)。モーターなどの事業拡大や買収によって、売上高を社長就任時の14年前から約5倍(23年3月期予想は1兆3000億円)に成長させたのが、貝沼由久・会長兼社長だ。日米で弁護士資格を持つ異色の経営者である貝沼氏に、成長を続けるビジネスモデルのつくり方を聞いた。
──増収基調を続けていますが、事業プランをどのように構想するのでしょうか。
成長を続けてきたのは偶然ではない。私は法律家になるために、総論でコンセプトを勉強してから各論を学んだ。会社の成長も同じこと。まずは「成長戦略」というコンセプトがあり、それを「執行」という各論に落とし込むことが必要だ。「執行」の中には「執行戦略」と「執行行為」がある。
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