もうけの仕組み|食材/食肉/農業/漁業・水産 食材は高付加価値化、食肉や水産は商流に特長

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食材|高機能品が付加価値を生む

食材「もうけの仕組み」図解

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小麦粉や食用油、砂糖などを製造し、欧米と比べて、国内製粉会社は多品種少量生産に強みを持つ。

コロナ禍で増えた配達需要に対応し、麺がのびにくいラーメン用粉を開発するなど、人口減に伴う市場縮小に対策を講じている。

食肉|川上〜川中の一貫流通に特徴

「食肉」「ソーセージなど加工食品」の2本が柱。食肉の相場が原料価格と販売価格、双方に関係してくる。為替や飼料価格の影響も大きい。

2022年度は円安、飼料高、光熱費の高騰が利益を圧迫。コロナ禍の影響は大きくなかったが、今後人口減の国内で市場が拡大する可能性は低い。

農業|JAグループが市場を支配

JA(農協)グループは組合員の農家に対し、資材調達、集荷販売、融資、保険、医療などあらゆるサービスを提供している。農家の高齢化が深刻な問題で、対応が急務だ。

漁業・水産|「規模の利益」を追求しやすい養殖

水産業界は魚価によるボラティリティーが大きく、好市況になれば利益を積み増せる。

中でも養殖事業は餌や資材の調達、出荷先との価格交渉などで「規模の利益」を追求しやすく、大手を中心に積極的な投資を行う。

水産資源の枯渇も声高に叫ばれる中、安定した供給に期待が持てる養殖は、縮小が続く業界の1つの希望となるだろう。

食材など関連業界の地図は、「業界地図デジタル」でご覧いただけます。
広瀬 泰之 東洋経済 記者

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ひろせ やすゆき / Yasuyuki Hirose

経営コンサル、書店などの業界を担当。『会社四季報』編集長を経て、現職は同・編集部長

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田野 真由佳 東洋経済 記者

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たの まゆか / Mayuka Tano

2009年に大学を卒業後、時事通信社を経て東洋経済新報社に入社。小売りや食品業界を担当し、現在は会社四季報編集部に所属。幼児を育てながら時短勤務中。

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松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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中尾 謙介 東洋経済 記者

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なかお・けんすけ

1998年大阪府生まれ。現在は「会社四季報」編集部に在籍しつつ水産業界を担当。辛い四季報校了を終えた後に食べる「すし」が世界で1番美味しい。好きなネタはウニとカワハギ。

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