「ガミガミ言う親の子」こそ変わらない3つの理由 6つの原理原則を基に、別の対応を考えてみる

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子育てにおいて効果がないとわかっている方法を、何度も繰り返してしまうのはなぜか、どんな対応を試してみたらいいのかを紹介します(写真:yoshan/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【相談】
小5と小2の息子がいます。生活習慣のだらしなさや勉強のいい加減さを見るにつけ、日々子どもを叱ったり、「今やらないと後で大変になるよ」と言ったりしても、ほとんど聞く耳をもたず、手を焼いています。このような息子をどう教育していけばいいのでしょうか?
仮名:園部さん

親の「教育」がうまくいかない3つの理由

子育てをしているとさまざまなことが起こります。ときには子どもを怒ったり、叱ったり、さらには親の思うとおりに動かしたいときもあると思います。

しかし、そのようなときに限って、子どもは反発し、親が期待する方向とは真逆の方向に進むことがしばしば起こります。効果がないとわかっているのにもかかわらず、同じことを何度も繰り返してしまうのはなぜでしょうか。

筆者のこれまでの経験から次の3つの理由があると思っています。これらの理由がわかると息子さんに対してどうすればいいのか、その方法が見いだせると思いますので参考にしてみてください。

(1)子育ての方法を学んだことがない

無理もありません。学校で子育ての方法を習うこともなく、人はどのようにすればやる気が出るのかというメカニズムを学ぶこともなく親になることが少なくないからです。

すると子どもを変えるのに、“声かけ”という名の「叱る」「怒る」「強制」「脅迫」「説得」を手段として使う場合があります。

「それらは効果がない」という情報を受け取ると、声には出さないものの表情(眉間にシワを寄せるなど)や態度(ため息など)で示すこともあります。

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