子どもに恨まれる親がやりがちなダメ言動5段階 「子どものため」でなく、「親自身のため」?

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子育て・教育が比較的スムーズにいっている方と、そうではない方には傾向があると話す石田先生。その差はどういった点にあるのでしょうか(写真:buritora/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【相談】
小学校1年生の子どもがいます。子育てがなかなか思い通りにならず悩んでいます。例えば、朝起きる時間や寝る時間がルーズになったり、私が言わないと宿題をやらないなどです。
いろいろ工夫していますが、頑固なのか変わりません。共働きの生活の中、私のイライラが日々募っていくのがわかります。どのようにすれば子どもは自主的に動いてくれるのでしょうか。
(仮名:成田さん)

それ、本当に“子どものため”?

「子育ては、絶対的な正解があるものではありません。それぞれの子に合ったアプローチが存在するだけです」ということを様々な場面でお伝えしています。

実際、その子にとって有効な内容は、子どもの特徴や親の特徴、家庭環境など複数の変数が絡み合って見いだされます。

具体的に状況をお聞きしないとわからない面もありますが、成田さんの相談内容を拝見すると、具体的なアプローチよりも、一段さかのぼってのお話がよいように感じました。

筆者は20歳で学習塾を起業して依頼、多くの親子と接してきましたが、子育てがうまくいかない場合、次のことが影響していることがあります。

「子育ては、子どものためではなく、親自身のため」

「いやいや、子どものためにやっているのに」と反論したい人もいるかもしれません。ただ、子どものためとやっていることの中に、よく考えてみると「自分が安心したい」「イライラをなくしたい」という理由の事柄が混じっていることはありませんか。

たとえば中学受験をさせる子を持つ親御さん。子どもの適性に基づいて中学受験という道を選択する方もいますが、中にはそうともいえない方もいるようです。周囲の雰囲気に流されて始めたり、いざ受験勉強が始まって子どもが勉強をしっかりやらないと、子どものテキストを捨てたり、プリントを破ったりする人もいます。そうして考えると、本当に子どものために行っていることなのか疑問です。

このように、本当に子どものために行っていることなのか、それとも自分が安心したいために行っていることなのか、考えてみる必要があります。

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