「夫の連れ子」との関係に悩む37歳女性の葛藤

あるステップファミリーが模索する幸せの形

結婚した途端に娘2人の親になった女性が抱える葛藤と幸せとは?(写真:kou/PIXTA)

「最近娘たちが難しい年ごろになってきて……。SNSに時々私の悪口を上げているんですよね」。そう言ってスマホをおもむろに差し出され、覗いてみると、“帰宅後いきなり説教かよありえない。母親面すんな死ね”と投稿されていました。

「はぁ……。どうしたものでしょうかね」

ため息交じりに悲しくうつむくのは恵子さん(仮名、37歳)です。

恵子さんには2人の娘がいます。と言っても恵子さんの場合、ステップファミリーで突然娘2人の親になったのです。

夫の仕事が傾き家族関係が不穏に

夫との出会いは、以前働いていたバーでのことでした。初めて会ったときは強面だし金髪ガングロで体格がよく、ちょっと距離を置いて接客したい雰囲気の怖い男性という印象だったといいます。ところが週に何度か通うようになってくれて話をしているうちに、趣味のスポーツの話で盛り上がり意気投合。ある日突然、彼のほうから「幸せにするから付き合おう」とアプローチ。そのまっすぐな気持ちと言葉に惹かれ、交際がスタートしました。

彼には当時、小学4年生と中学1年生の娘がいました。娘たちのお母さんは3年前に他界。2人の娘たちからの応援もあって、恵子さんは交際3カ月でスピード結婚しました。

「恵子ちゃん、早く子どもつくらないと遅くなっちゃうよ」や、夫とけんかした際も、「恵子ちゃん大丈夫? パパありえない!」と擁護してくれたりと、恵子さんと娘たちの関係は親というよりお友達関係からスタートし、少しずつ打ち解け合いながら、いい関係を築いていきました。

ところが、自営業の夫の仕事が傾いてから一転。家族関係に不穏な空気が流れるようになっていったのです。

リフォーム会社を運営する夫の仕事が激減。発注元の会社からは厳しい予算で無理やり仕事を押しつけられ、仕事がないなか断ることもできずに、厳しい経営状況に陥っていきました。

それまではバーに飲みに行ったり、大好きなスポーツ観戦へ出かけたりで発散していたものを、今度は節約しなければいけない。経営も心配だし、ストレスの発散どころもなくなり、夫はとにかくいつも不機嫌で、恵子さんや娘たちに当たり散らしたりするようになっていきました。そのたびに夫婦げんかの回数も増えていったそうです。

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