「離婚家庭の子」はみな辛くて可哀想なのか

「ふつうの家族」だったら幸せですか?

親が離婚したとき、子どもは何を思っているのでしょうか(写真:今井康一)

そのとき、子どもは生後半年。別居していた夫からのメールを開くと「離婚」という文字が目に飛び込んできました。子どもがいるのに、なんと無責任なことを言うのか。こんな父親なら、いなくていいんじゃないか――。

私が「離婚しよう」と最初に思った瞬間でした。

離婚に関する本も作ってわかったこと

詳細は省きますが、引き金となったのは、今でいうところの“産後クライシス”。産後に生じる夫婦の関係性の変化です。十数年前の当時、まだそんなぴったりくる言葉はなかったのですが。

大塚玲子さんによる新連載、1回目です

私は当時、「離婚はよくない」と思っていたからこそ、離婚を言い出すような夫と離婚することを決めたのですが、この行動は一見、矛盾して見えるかもしれません。私は結局のところ、離婚を肯定したのでした。

考えたのは、子どもにとっての「いい(ましな)離婚」とはどんなものか、ということです。子どもにできるだけ悪影響を与えずに離婚するには、どうしたらいいのか? 離婚してひとり親になってからも、答えを探し続けました。

本業だった書籍編集の仕事では、子どもと離婚の問題を扱う本を、何冊も手掛けました。ゼロから企画を立ち上げた“子連れ離婚”のハウツー書は、発売から11年を経た今も版を重ねています。

なかでも特に影響を受けたのが、『離婚家庭の子どもの気持ち』と『Q&A 親の離婚と子どもの気持ち』に登場する、子どもの立場の人たちの声でした。

突きつけられたのは、私自身を含め、大人たちは「子どもの考えていることを実にわかっていない」という事実です。

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