子どもを「褒めて伸ばす」が理想論で終わるワケ 日常的に実践できて効果的な方法が他にある

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子育て本でよく目にする「褒めて伸ばす」。どのように褒めたらいいか悩む親が多い中、日常の中で実践できる「認める」を紹介します(写真:koumaru/PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【相談】
小5と小2の姉妹がいる母親です。子育ての本を読むと、「たくさん褒めるといい」という言葉を目にします。しかし、実際に褒めてみても子どもが変わる様子もなく、私自身が褒めることで疲れてしまうこともあります。褒めなくてはいけないという気持ちが強いのでしょうか。どのように褒めてあげればいいのか教えてください。
(仮名:田村さん)

「褒めて伸ばす」への疑問

「褒めて伸ばす」

子育て本や教育記事でよく目にする言葉です。筆者もこの言葉が意味する本質は正しいと思います。

しかし、この言葉を表面的に受け取ると誤った褒め方にもつながりやすいため、普段「子どもを褒めてください」とは言わないようにしています。

筆者は現在、母親向けの勉強会を全国各地で開催していますが、そこでも「どのように褒めたらいいでしょうか?」という質問はよく出ます。そのときも「褒める必要はないですよ」と答えます。すると皆さん、驚きの反応を示します。

なぜそう回答するかと言いますと、「子どもを褒めると失敗する親がたくさんいるから」です。

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