「~しなきゃダメ」「~しなさい」と子どもにガミガミ言い続ける親御さんたちへ、ぜひ伝えたいことがあります。勉強、生活習慣、身の危険などに関することで子どもの行動を変えたいのに、何度言っても変わらないとき、それは親のアプローチの仕方が間違っているのです。子ども本人が納得して進んでやり始めるための、もっといい方法があります。
口先だけでは子どもに伝わらない
東京都の近藤さん(40代男性)は、中学生の長男がスマホを見ながら歩いたり自転車に乗ったりするのが心配でなりません。再三注意したのですが、なかなか言うことを聞いてくれませんでした。
あるとき、近藤さんは、某サイトで歩きスマホや自転車スマホの危険性を知らせる動画を目にしました。それは、実際に事故が起きたときの映像、”ながらスマホ”で視野がどれだけ狭くなるかを再現した映像、事故を起こした人のインタビューなどで構成されていて、とても説得力のある動画でした。
それで、近藤さんは長男にその動画を見せました。同時に、動画サイトで見つけた”ながらスマホ”の危険性について啓発する他の動画も2つ見せました。
見終わった後で感想を聞いてみると「別に……」とそっけない返事でしたが、「父さんとしては心配になるんだよね」と言っておきました。すると、その後の長男の行動に変化があり、一緒に登校する妹の報告によると、登校中の長男の歩きスマホが激減したそうです。
次は、千葉県の村上さん(40代女性)の話です。村上さんは夏休みに、中学3年生の長女と親子で薬膳講座を受講しました。というのも、村上さんと長女は共に冷え性で悩んでいて、薬膳講座でその対策が学べると聞いたからです。
講座で講師が強調したのは、「日頃何気なく口にしている食べ物が健康に圧倒的な影響を及ぼす」「食材の選択と調理方法が大切である」「でも、その前に食べてはいけない食べ物をやめるところから始めないと意味がない」などの話でした。
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