「兄弟姉妹関係」でわかる"本当に向いている役職" 「弟妹」はリーダーになれない、は本当なのか
人は親から多大な影響を受けると言われている。しかし、それ以上に大きいのが、兄弟姉妹との関係性だという。兄姉がいるか、弟妹がいるか。いくつ離れているか、きょうだいゲンカでの優劣は? これらの結果によって、性格が形成され、ビジネスの場やチームでの立ち回り方にも表れてくる。これまでに、のべ1万5000本以上のカウンセリングを行ってきた心理カウンセラーの根本裕幸氏の著書『兄弟姉妹の心理学 弟がいる姉はなぜ幸せになれないのか』より、一部抜粋・再構成してお伝えする。
突然ですが、質問です。
日常生活の中で、どうしてもうまくいかない人間関係があるとします。あなたは、その原因がどこにあると思いますか? いつもトラブルになってしまうあの人ですか? それともあなた自身?
もちろん、直接の原因はそうかもしれません。しかし、ある人の人間関係の特徴を読み解く場合、背後に3つの要素があり、それらが色濃く影を落とすことがあるのです。
職場の関係性は「思春期の人間関係」が影響する
その3要素とは、「親子関係」「思春期の頃の人間関係」、そして「兄弟姉妹関係」です。親子関係と思春期の頃の人間関係は「上下関係」のベースとなります。わかりやすく、会社の組織を例に説明してみましょう。上司との関係は、親との関係を投影しやすいものです。
たとえば「いつも上司(男性)と揉めてしまう」という悩みを持つ男性がカウンセリングにいらっしゃれば、私は間髪入れずに「お父さんとの関係はどうでした?」と質問するでしょう。
また、職場の先輩・後輩との関係は思春期の頃の人間関係が影響することが多く、うまく関係を築けないという人には、「中高生のときの上下関係はどうでしたか?」と問うことになります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
ログインはこちら