「兄弟姉妹関係」でわかる"本当に向いている役職" 「弟妹」はリーダーになれない、は本当なのか
次に、よく「人間関係が複雑になりやすい」と言われる女性が多い職場について考えてみましょう。
女性が多い職場では「母と3人姉妹」のような人間関係が生まれやすくなります。しっかり者の長女、ちょっと斜に構えた次女、甘えん坊な三女、そして彼女たちを仕切る、お母さん的な役割(いわゆるお局さま)という図式です。
私のクライアントさんには女医さんが多いのですが、彼女たちは女性ばかりの看護師チームとうまくやっていかなければいけません。立場上は指示する側でも、経験は相手のほうがずっと上。そんな難しい状況でかじ取りをしなければならないので、よく相談にいらっしゃるのです。
また、アパレルや販売、化粧品メーカーなども女性が多い職場です。結婚、出産、夫の転勤などで人の入れ替わりが激しいこともあり、マネジメントに苦慮する方も多いですよね。このように、女性が多いチームをまとめ上げるリーダー(上司)にはどんなタイプがふさわしいのでしょうか。
適任なのは、「かっこよくて、仕事ができて、面白くて、賢くて、清潔感がある兄」ということになります。「まあ、そりゃそうでしょ……」と思いますよね。この条件では実現が難しいでしょうから、他にどんな属性が適しているのか考えてみましょう。
「女性が多い職場」で活躍する「きょうだい」
上の立場になるわけですから、チームメンバーは「妹たち」になります。そうなると、妹の扱いに長けていて、かつ、その妹と仲良くしている兄、あるいは、妹から尊敬され、あこがれの対象となっている兄が適任でしょう。
ただし、上から目線で発言したり押し付けたりすると、強い反発を食らうので要注意です。
上司だからといって、第一子がいいとは限りません。複数の女性をマネジメントするには、姉のいる弟も悪くないでしょう。女性は職位の上下を男性ほど意識しません。ですから、「俺が上司だ」というタイプは、女性が多い職場では煙たがられます。 むしろ「上司は私たちの味方」という印象を与えることが大事なのです。
その点、姉に仕えてきた弟が上司に就くと、女性のメンバーたちは上司の「姉」になろうとして、しっかり仕事をしてくれます。「私たちがしっかりしなきゃ!」と思ってくれるんですね。したがって、弟も意外とチームをまとめ上げられるのではないでしょうか。
弟妹の面倒をよく見て「第2のお母さん」をやってきた姉は、女性ばかりのメンバーの話をちゃんと聞き、それぞれに配慮した対応ができます。そうした点で、「お母さん」のようにチームをまとめるリーダーになれます。
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