「なるほど」「確かに」はダメ?相槌の打ち方のコツ 会話を深めたいなら「5W1H質問法」を用いよう

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まず、When。
「前」とは、いったいいつなのかを明らかにしていきましょう。子どもの頃なのか、学生時代なのか、社会人になってからなのか、比較的最近のことなのか。

話の中に具体的な時期が出てこなかった場合は、ぜひ「その魚を釣ったのは、何年くらい前ですか?」と聞いてみましょう。その質問への答え自体は「子どもの頃」というシンプルなものかもしれませんが、そうなると今度は「子どもの頃から釣りが趣味なのか」「今もよく釣りに行くのか」といった疑問が生まれます。

そこで質問を重ねると、もしかしたら、「子どもの頃から釣りが趣味で、週末ごとに海や川に出かけていたけれど、最近はあまり行っていない」といった話が出てくるかもしれませんし、さらに「釣りが好きになったきっかけは何か」「大人になってから釣りをやめた理由は何か」といった疑問も生まれるでしょう。

質問1つで思いがけない話がきけることも

同様に、大きな魚を釣ったのが海なのか、川なのか、どの地域なのか(Where)、その魚の大きさや名前、形状(What)、なぜ釣りに行ったのか(Why)、どうやってその釣り場所へ行ったのか、どのような釣り竿や餌を使ったのか(How)など、尋ねるべきことは無限に出てきます。

もっとも、話せる時間が限られているときに、あまり細かい質問をしすぎると、相手をイライラさせてしまったり、話がわき道にそれ、大事な情報を取り逃してしまったりするかもしれません。ですから、常に本当に聞くべきことは何かを判断する必要があります。

ただ、質問という小石をちょっと投げ込むだけで、思いがけない話を聞けることはよくありますし、会話の中に適切な質問を挟むことで、相手はあなたを話しやすい人だと感じるでしょう。

最後に、「自分の意見の言い方」について考えてみましょう。

まず大事なのは、相手の話を遮らないこと。相槌や質問以外に口を挟むのは、相手の話がひと段落してからにしましょう。

また、第3回で「ネガティブなことを言わない」をおすすめしましたが、相手の発言に対し、あまりにもポジティブなレスポンスを返しすぎるのも考えものです。

「この間、仕事でこんな失敗をして……」「こんなうるさい上司がいて……」「恋人にこんなダメなところがあって……」といったように、愚痴や悩みなどをこぼしたくなるときは、ほとんどの人にあるはずです。

しかしそんなとき、「次に生かせばいいよ」「えー、でもちゃんと注意してくれるなんていい上司じゃん」「恋人いるだけ幸せじゃん」などと、最初から最後までひたすらポジティブな言葉を返されたらどうでしょう。「前向きな気持ちになった! この人に話してよかった」と思うでしょうか? イライラして、「この人にはもう、愚痴や悩みは言わないようにしよう」と思うでしょうか?

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