「最寄り駅は遠い、利用者も多い…でも廃止だ!」 23区でも登場した「バス廃止」の路線。バス会社を襲う「リエッセ不足問題」の複雑な事情

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「泉38」バス
練馬区内を走行する「泉38」バス。利用者は少なくないのに、この3月で完全廃止となる理由とは?(筆者撮影)
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23区内ながら「最寄り駅は2km先」、駅方面のバスは乗客でぎっしり。そんなバス路線「西武バス・泉38系統」が、2025年3月をもって完全廃止となる。
理由は、運転手不足と「代替車両がない」こと。狭い宅地で小回りが利くバス車両「日野・リエッセ」が生産終了から十数年経ち、他の車種では運行が難しいことから、廃止に至ったという。
こういった事例は他地域でもある。現在の小型バスの主流「ポンチョ」には、なぜ性能が引き継がれなかったのか? また、西武バスと同様に「リエッセ不足」に悩むバス会社の事情を探ってみよう。

結構混雑しているのに!練馬区「泉38」バス廃止の事情

廃止の告知
泉38系統 廃止の告知 西武バスホームページより

練馬区三原台・大泉町・大泉学園町は高度成長期に一気に宅地化が進み、いまも2万人程度の人々が沿線に住む。西武バス「泉38」系統はそんな住宅街を走り抜け、埼玉県朝霞市との都県境が近い長久保地区から西武池袋線・大泉学園駅までを、20分少々で結ぶ。

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