「かぼちゃの馬車」再生狙う米投資ファンドの勝算 1200物件取得、シェアハウスの意外な投資価値

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事件化したシェアハウス物件を大量に取得したローンスター。狙いは。

ローンスターが運用するシェアアパート(写真:トーキョーベータ)

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3月25日、スルガ銀行はシェアハウス関連融資債権の譲渡を発表した。対象は女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」など首都圏のシェアハウス522物件で、譲渡先はアメリカの投資ファンド「ローンスター」だ。

ローンスターは2020年、および2021年にも同様に、スルガ銀行からかぼちゃの馬車を中心とするシェアハウスの債権を譲受している。今回を含めて過去3度の取引でローンスターが取得したシェアハウスは計1213物件、総額1490億円に上る。

「投資不適格」の物件をあえて取得

ローンスターはハイリスクハイリターンを追求するファンドで知られる。日本でも2月末、コロナ禍で不振が続いていた「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」をベインキャピタルから取得した。2020年には株式非公開化を企図していた不動産会社ユニゾホールディングスに資金支援を行った。

ローンスターがスルガ銀行から取得したシェアハウスは、元をたどればスルガ銀行の債務者が保有していた物件だ。想定した収益を得られずにトラブルとなり、スルガ銀行が事実上の債権放棄と引き換えに取得。スルガ銀行は入札によって売却先を募っていた。

“投資不適格”の烙印を押されたシェアハウスを、なぜローンスターが取得したのか。

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