KKR、Jリート運用会社を「2300億円」で買収の衝撃 単なる「日本の不動産買い」とは異なる意図

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アメリカの投資ファンドがJリート運用会社の巨額買収に踏み切った。不動産ではなく運用会社に狙いを定めた意図とは。

KKRは日本の不動産市場への長期的な関与を企図している。写真はイメージ(撮影:今井康一)

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海外投資家による 「日本の不動産買い」という、単純な構図の取引ではなさそうだ。

アメリカの投資ファンド、KKRは3月17日、三菱商事とUBSグループが保有するJリート(上場不動産投資信託)運用会社の三菱商事・ユービーエス・リアルティ(MC-UBSR)の全株式を2300億円で買収すると発表した。

業界内で広がった驚き

KKRはプライベートエクイティ(PE)などに投資するファンドだ。日本には2006年に上陸し、日本を含むアジアを対象とするPEファンドを4本組成している。

不動産関係者の耳目を集めたのは買収価格だ。

MC-UBSRは2000年に設立された古参のJリート運用会社で、オフィスビルや商業施設などを投資対象とする「日本都市ファンド」と、産業用不動産を投資対象とする「産業ファンド」の2つのJリートを運用している。資産残高は計約1.7兆円と国内最大級を誇り、2021年3月期業績は売上高110億円、経常利益75億円だった。

類似の買収をめぐっては、2021年に三井住友ファイナンス&リースがTOB(株式公開買い付け)により子会社化した不動産ファンド運用会社のケネディクスが挙げられる。

ケネディクスはTOB直前の運用資産残高(Jリート及び私募ファンド)が約1.8兆円、2020年12月期経常利益が148億円。これに対して、TOB価格は約1320億円だった。ケネディクスのケースは約8割の株式取得だったとはいえ、これと比較するとKKRによるMC-UBSRの買収額は巨額に見える。

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