かつてはオフィス街として一等地ではなかった渋谷が大変貌。都心に残されたフロンティアをめぐって、激しい争奪戦が繰り広げられている。
模型の世界では「なかったこと」に
東急グループが2012年に開発した、渋谷駅直結の複合ビル「渋谷ヒカリエ」。11階のオフィスロビーの片隅に、駅周辺の街並みを再現した模型がある。小さなビルや路地裏まで再現した精巧な作りだが、目を凝らすと実際の街並みとは異なる部分に気づく。
例えば、2019年にヒューリックなどが建て替えたはずの「渋谷パルコ」は、建て替え前の姿のまま。2020年に三井不動産が渋谷区の公園を再開発した商業施設「ミヤシタパーク」もなく、模型の中では開発前の公園が広がる。
一方で、2019年に東急グループが開発した超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」は、模型の中心で燦然(さんぜん)と輝く。「非東急」が手がけた再開発は、模型の世界ではなかったことにされているのだ。



















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