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エイベックスビル売却、裏にあった幻の「プランB」 日本の不動産で「一獲千金」外資ファンドの万策

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不動産ファンドの神髄である華麗な転売劇。目の前の不動産をどう料理すれば最大の利益を生めるか。その知恵比べの最前線を追った。

エイベックス「元」本社ビル。写真に写るエイベックスのロゴは今は外されている(写真:記者撮影)

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不動産ファンドの中にも投資目的の違いによって4つの類型がある(詳細は6月20日配信記事:不動産ファンドの稼ぎ方、「定番4類型」で読み解く)。コア型やコアプラス型は、賃料を享受するべく中長期で不動産を保有するシンプルな投資手法を採る。

反対に、短期間で一獲千金を狙うのがオポチュニスティック(オポ)型やバリューアッド型だ。不動産の潜在価値を引き出し、あの手この手で収益機会を探るこれら2類型の存在感が増している。

東京都港区の青山通り沿いに屹立する18階建ての真新しいビルは、エンタメ大手エイベックスの「元」本社ビルだ(上写真)。エイベックスは2021年3月にビルをカナダの不動産ファンド、ベントール・グリーンオークに約720億円で売却。2022年3月に麻布十番にある別のビルに移転した。

エイベックスと入れ替わる形で人材大手のパソナグループが今年夏をメドに1棟借りする予定だ。

「賃貸効率が悪すぎる」

ビルの売却が検討されたのは2020年夏。当時すでにエイベックスは退去する方針を固めていたが、後継テナントはまったくの未定だった。

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