10億円超も続々登場、「ニセコ別荘バブル」の狂騒 観光客は激減も開発目白押し、町は抑制に苦慮

印刷
A
A

コロナ禍で観光客が激減したにもかかわらず、ホテルやコンドミニアムなど富裕層向け施設開発が活況。北海道のリゾート地・ニセコに何が起きているのか。

2018年秋に竣工したコンドミニアム「スカイニセコ」。当時の分譲価格は坪単価で600万円前後と言われていた(2019年当時、記者撮影)

特集「変調!不動産マーケット」の他の記事を読む

北海道倶知安(くっちゃん)町とニセコ町、蘭越町の3町を総称するリゾート地「ニセコ」。コロナ禍での渡航制限によって冷え切った観光熱を尻目に、現地の不動産市場は以前にも増して熱を帯びている。

ニセコの中心部にあたる、倶知安町ひらふエリア。東急不動産ホールディングスグループが運営する大型スキー場の麓に位置し、ゲレンデから滑走した勢いで宿泊施設の玄関までたどり着ける利便性が評判で、高級ホテルやコンドミニアム(分譲ホテル)が林立している。

そんなひらふエリアの中でもとくにスキー場に近い一角で、新たなコンドミニアムの建設が進んでいる。物件の名称は「マティエニセコ」。全114室で、開発主は韓国の財閥系デベロッパーであるハンファホテルズアンドリゾートだ。

不動産会社の資料によれば、399平方メートルの部屋が約14億円で販売されている。45平方メートルという小さな部屋でも価格は1億円超で、坪単価は約780万円。東京都心部の高級マンションとも肩を並べる水準だ。

その目と鼻の先に立つコンドミニアム「スカイニセコ」(2018年末に開業)は、当時坪600万円前後で販売されており、この4年間で売買相場は一段と上昇したことがうかがえる。

コロナ禍でも地価上昇

強気の価格設定にもかかわらず、販売は好調だ。マティエニセコの販売を仲介するリストインターナショナルリアルティの担当者は、「シンガポールや香港など、アジア圏の富裕層がすでに購入している。現在も台湾の富裕層が検討中だ」と話す。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
ガストがあえて「低価格メニュー」の拡充に走る根本的な理由
ガストがあえて「低価格メニュー」の拡充に走る根本的な理由
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内