KKR責任者に直撃、Jリート会社「巨額買収」の本心 目指すは「国内、アジア最大規模の運用会社」

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国内古参のJリート運用会社を2300億円で買収し、話題を呼んだKKR。日本での成長戦略をどう描くのか。不動産部門の責任者を直撃した。

KKRにとって「日本はアメリカに次ぐ重要市場」と話すデイビッド・チョン氏(撮影:今井康一)

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PE(プライベート・エクイティ)やクレジット、現物資産などに投資する世界有数のファンド運用会社・KKR。日本でも2006年の上陸後、数々の企業買収で名を挙げたが、唯一「空白地帯」だったのが不動産だ。アジア各国で不動産投資を進める一方、日本だけは投資実績がなかった。
そんな中、2022年3月に突如としてJリート(上場不動産投資信託)運用会社である三菱商事・ユービーエス・リアルティの買収を発表。買収額は2300億円に上るが、ファンドではなく自己資金で賄った。古参の運用会社を掌中に収めた狙いは何か。同社不動産部門のマネージング・ディレクター、デイビッド・チョン氏を直撃した。

立地は東京都心にこだわらない

――KKRは2021年に、アジア各国の不動産を投資対象とする約1768億円のファンドを組成しました。日本の不動産にはいつから注目していましたか。

私がKKRに参画した2015年ごろから、いろいろな案件を検討していた。PEファンドの資金を用いて不動産の入札に参加したこともあったが、競争が激しくこれまで取得実績がなかった。

アジアにおいて、KKRは中国、オーストラリア、韓国、シンガポールなどでも不動産投資をしているが、日本はアメリカに次ぐ重要な市場だ。マーケットの規模が大きく、取引も活発で流動性が高い。

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