電通本社ビル売却でも話題になった東京・汐留で、不動産業界の関心を集めた取引があった。買い手として名乗りをあげた意外な企業とは。
高層ビルが林立する東京・汐留。9月3日に電通本社ビル売却が発表されたが、汐留地区の不動産をめぐる話題はまだ尽きていない。舞台は電通本社ビルからほど近い日本通運本社ビルだ。
日通は10月より、千代田区に建設した新築ビルに本社や支店を集約する。汐留の本社ビルは売却されるため、7月に入札にかけられた。2003年竣工とやや築年数は経過しているが、都心部かつ地上28階建ての大型ビルとあって、多くの不動産会社やファンドが食指を動かした。
ところが、9月に入って買い手企業の名前が伝わると、不動産関係者は一様に驚いた。
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