巨艦ホテルの客室を埋めるべく、矢継ぎ早に企画を打ち出す。

迎賓館の帝国ホテル、世界トップを目指したオークラと異なり、ビジネスパーソンなどの一般客を迎えることも開業時からの重要な役目だ(記者撮影)
「海が中止でもプールがある!完全予約制のプールリゾート、梅雨明けオープン」
「記念日だけは自粛させない!ホテルだからこそ叶う妥協知らずの『記念日宿泊プラン』」
何ともキャッチーな文言だが、これらはホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町)で実際に投入されたプランや企画の一部だ。
一目置かれる企画力
現在もアニメ「鬼滅の刃」とのコラボを繰り出し、都内ホテルで最大級のプールには期間限定のサウナが登場。卒業旅行プランの利用者向けにノンアルコールスパークリングワインなどが当たる「卒業祝いガチャ」も設置し、名門ホテルの枠を超えた大胆なプランを多数仕掛けている。
帝国ホテル、ホテルオークラ(現The Okura Tokyo)」と並び業界で御三家と称される名門ホテルながら、自由奔放な企画力は業界関係者も一目置くところなのだ。
プラン作成に広告代理店やPR会社は関わっておらず、すべて手弁当。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の最中でも、従業員はアイデアを突き詰めてきた。共通するのは「コロナで自粛を強いられる中、ホテルで何とか楽しめないか」という意識だ。
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