一時的に見られた好況が、コロナ後の回復シナリオを示唆している。

「また急ブレーキになってしまった」
ホテル業界関係者は口々にこう語る。
オミクロン株による感染拡大で、2021年秋から回復基調だった宿泊需要は急激に縮小。各地でまん延防止等重点措置が発出されると、予約のキャンセルが多発し、GoToトラベル再開の期待も一気に吹き飛んだ。
ホテルの業態を問わず、週末の家族単位のレジャー利用は安定している。だが、大企業を中心に出張が減り、平日のビジネス需要の回復は限定的なため、東名阪や福岡など大都市圏の客室稼働率は厳しい。
ただでさえ、1~2月は国内観光のオフシーズンだ。第6波が収束するまで、業界は幾度目かの正念場を迎えている。
コロナ前水準を回復?
ただし、緊急事態宣言が明けた2021年10月から12月までは、コロナ収束後のシナリオの参考になるような回復を見せた企業や地域もあった。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら