HISグループ「GoTo不正」、観光庁怒りの厳重注意 調査終了許さず、刑事告訴も視野に全容解明へ

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HISの澤田秀雄会長兼社長(右から2人目)は一連の問題について謝罪、子会社社長と面談し、再度管理などの教育を徹底すると語った(時事)

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「子会社の管理不行き届きというところは申し訳ない。ガバナンスについては甘かったと思っている。もう一度見直していきたい」――。旅行会社大手、エイチ・アイ・エス(HIS)の澤田秀雄会長兼社長は子会社の不正について謝罪した。

12月24日、HISは「GoToトラベル」補助金の不正受給が疑われる取引について、同社が設置した調査委員会による報告書を公表。調査委員会は国内の2子会社で最大6.8億円の宿泊実態がない不正受給があったと指摘した。

22億円超、実態のない研修旅行

12月9日から23日まで、15日間の調査で浮かび上がったのは、2子会社とも問題の取引にホテル運営会社のJHATが関与したこと。同社はHISと同じく神谷町トラストタワーに入居し、社長は2016年までHIS社長を務めた平林朗氏だが、資本関係はない。

組織がらみの取引とも目された問題はどのようなものだったのか。

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