東京・大阪の下振れが顕著に
観光庁が公表している2020年11月までの宿泊者数の累計数値をみると、地域ごとにみて最も厳しかったのは、関東と関西だ。
中でも関東は東京で音楽ライブや各種イベントが激減したことで、宿泊者数も大幅に減少した。コロナ感染者数も群を抜いて多いことから、「イベントもなく、感染リスクも高いため、観光では避けられている」(都内のホテル関係者)。また、大阪におけるインバウンドの消失などから関西、本州からの観光客が減少したことで九州・沖縄、北海道も同様に厳しい。
GoToでも厳しいビジネスホテル
施設タイプ別では、旅館が前年並みの客室稼働率を回復しつつある。一方、不振に陥っているのはシティホテルとビジネスホテルだ。2020年12月の稼働率は、シティホテルが38.5%で前年同月比37.5ポイント減、ビジネスホテルは48.1%で同23.5ポイント減だった。
ビジネスホテルはほかの業態より稼働率が高いように見えるが、宿泊に特化した業態だ。付加価値を狙い、食事やサービスを含めた高い料金で粗利益を確保するホテルとは異なる。利益を出すには、運営コストを抑えつつ、稼働率をつねに高く保つ必要があるのだ。
「Go To トラベル」実際どうだったの?
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら