私は上智大学出身なんですけど、ママ友に限らず、それを知られた後には「上智出身ってことは帰国子女?」「英語ペラペラ?」と聞かれる頻度のなんと高いこと! 学生のときは少しは話していた英語も、すでにまったく使えなくなっている私は、ガハハ笑いで完全否定し、「でも関西弁とのバイリンガルよ~」と答えています(笑)。あなたとはだいぶレベルが違いますかね?
私の周囲にも、女優の友人や弁護士、医師の友人、あなたと似た東大出身夫婦の友人、はたまたお金持ちの友人やすごく美しい友人もいるけれど、みんなそれぞれ、ママ友界で、あなたと同じような気持ちになった経験があるみたいです。
不快になり、ママ友に思わず感情的な反応をしてしまった、と言って落ち込んでいた仲良しの友人から連絡をもらったときは、紅茶とケーキの後、いいワインをあけて飲み干したなぁ。「そりゃ、感情的にもなるさ」といっぱいうなずいて、「さ、明日からも彼女と普通にママ友やりな」「うん、そうだね」って気分切り替えたりして。友人は立派にママ友の輪に戻っていきました(笑)。
実に奥深い「ママ友界」
ママ友の世界は、想像していたより奥深いですよね。人は大人になるにつれて、自分と似た価値観や環境の人と集まるようになり、共通の利害関係の中で過ごすことが多くなるような気がします。
なのに、ママ友は「子ども」を中心にした地域社会で、「うわー、こんな漫画に出てくるような人、いるの?」「私の常識じゃ考えられないことするなぁ」と感じる人との出会いもあります。そして、小中学校のときに卒業したはずの「仲間外れ」や「嫌がらせ」などがまた復活してきた……と嘆く友人もいます。
自分のことだけならば、スルーできても、子どもが悲しんだり傷つくようなことの原因になってしまうとしたら……そう思うと、本当につらいですよね。私はそういう目には遭っていない認識なのですが(気づいていないだけかもしれませんが)、ママ友との問題って、夫に相談しても「そんな人はほっておけ」と簡単に言われてしまうし、真剣に聞いてくれているようにさえ見えないし、時には「くだらない」と思われているようにさえ感じちゃいます。
「ママ友」の世界観は、「オンナらしい人間関係」を浮き彫りにするので、共通の利害関係の中での仕事に没頭している大半の男性には、理解も想像もできないのかもしれませんね。
東大卒であることが「漏れた」とおっしゃっているからには、あなたも意識的にこの人間関係に警戒し、うまくやろうとしていたのだと思います。学歴も職業も、はたまた容姿や財産も、ある意味「持ち物」です。それがわかりやすいブランドだから、ステレオタイプな発言をされがちだし、ポジティブなものだと罪悪感もなく、本人に対して面と向かって口にしやすい。
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